【コンサル転職ブログ】中小企業のメーカー営業から財務コンサルになった話



こんにちは!


中小企業診断士で転職を7回経験している営業マン、ことまです。

こっさんと呼んでください。



今回は「コンサル転職ブログ」として、営業からコンサル転職した私の体験談をお話したいと思います!

ちっ。
楽しみにしてたのに、てめぇの体験談かよ。。

もうブサイクどもの話は聞き飽きたわ。

どもって、こっちゃんも含まれてるでしゅね。



。。。


ということで今回は、

  • 中小企業メーカーの業績が低迷がきっかけだった
  • 中小企業のメーカー営業から財務コンサルになる!
  • コンサル転職崩壊!
  • コンサルから逃げることにした
  • コンサル転職後の新たな挑戦



以上の内容となっております。


私の場合は40代で財務に強い経営コンサル会社に転職でしたが、未経験でコンサル転職したい人にも参考になると思いますので、是非ともご覧ください!


中小企業メーカーの業績が低迷がきっかけだった



私は中小企業のアパレル営業マンだったのですが、会社の業績がやばいことになってきた話から始まります。


会社の売上が低迷してたのは前からだったんですが、さらに悪化したのです!

当時、私はコンサルの国家資格である「中小企業診断士」を取得したばかりだったのですが、実務経験もないため再建を図るもののうまくいかない。。


もちろん、自分の能力のなさもあるのですが、会社内の人間では「改革」はできないと痛感したんですね。

従業員は改善はできても、改革はできないというか、させてくれません!


中小企業では社長が全てであり、社長が改革する気がなければどうしようもないことを知りました。。

いきなり急展開からのスタートだな。。
で、どうなった?

あんた、興味ないって言ってなかった?

ワクワク。。




有能なコンサルタントであれば、何とかなったのかもしれませんが、いかんせん私の能力では無理だと悟りました。


そして、人件費削減のため、会社内で誰かが辞めなければならなくなったのですが、周りの同僚はアパレル一筋だったため、次の会社が見つかるか分かりません。

なんせ、私も含め皆、いい年だった(40代)ので転職が難しいんですよね。。


なので、私が手を上げて辞めることにしました!


正直、私も転職先が決まっていたわけでもありませんし、当てもありませんでした。


ただ、皆も生活がかかってますし、私は中小企業診断士を取得してコンサルがしたい願望があったので、辞めるとしたら私であり、今がそのチャンスなのかなと思ったんですね!

でも当てもないって、チャンスではなく無謀じゃね?

ドキドキ。。



そうなんですよね。。

ほんとは転職先を見つけてから辞めたかったんですが、考えている時間の猶予もなく、仕方がなかったんです。


でも、辞めると言ってから3ヶ月の猶予をもらいました!

そこから必死で転職先を探したのです!!

でも、おっさんの転職は大変だろ?

おっさんじゃなくて、おじさんでしゅよ。




本当に、めちゃ大変でしたよ!

なんせ、40のおっさんが未経験のコンサル業界や経営企画の仕事を探しているんですから。。


同じアパレル業界であれば、何とか転職先は見つかるとは思うんですけど、私は中小企業診断士の資格を活かせる仕事、特にコンサルをしたかったんです!


なので、コンサル会社や経営企画的なことができる会社、100社以上にWEBや書類で応募したのですが、9割が書類でアウト。。

あまりにも多く応募しすぎて、同じ会社に3回ぐらい間違って応募しちゃいましたよ!(笑)

同じ会社に3回って、頭イカれてんじゃね?

老化でしゅね。。




もちろん全部ダメでしたが、何より勢いと行動が大事ですからね!

私から勢いを取ったら、何も残りませんから!!

言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い自信だ。

あ、キン肉スグルでしゅ。




。。。


ただ、苦労した甲斐あってようやく1社、コンサル会社から内定をもらったのです!

なんだよ、つまんね。。

さすが、他人の不幸が三度の飯より好きなこっちゃんでしゅ。




でも、その会社ちょっと怪しいんですよ。

評判もよくないし。。

いいね!
不幸の匂いがしてきたぜ!




「まあ、会社なんて入ってみないと分からん!」

と当時は漠然と考えていましたし、他に行く当てもなかったし。。


ということで、怪しいコンサル会社に転職をしちゃったのです!

いえ~す!
地獄へようこそ!!

面白くなってきたでしゅね。




私は面白くないけどね。。


怪しいコンサル会社に転職してみた!



よく考えてみれば、20年近くいたアパレル業界をあっさり捨て、40のおじさんがよく異業種、それもコンサル会社に転職したものだと思いましたね。。


転職する前のアパレル会社のメンバーとは長い付き合いだったのですが、辞める理由が自己都合ではなく会社都合だったので、最後は別れを惜しみながら私は去っていったのでした。

そして、いよいよ、私が望んでいたコンサル業界に・・!!


私はやる気満々で、かなり気合が入ってました!


いーよ、おめぇのやる気なんて。。




で、期待して入社した初日、私を待っていたのは・・、


地獄でした!!


いいね、いいね!
そうこなくっちゃ!

こっちゃん好きの展開でしゅね!




やばい、マジやばいっす、この会社は。。


まず、とにかくコンサルレベルが低いことです。


コンサルをしたことがないパートのおばちゃんにコンサルをさせている、てやばくないですか!?

「え、このレベルでいいの?詐欺レベルじゃね?」


てな感じでした。。


しかも社長は金をとることしか考えていない、はいいとしても(良くはないのですが。。)詐欺まがいのコンサルをするんですよ!


さらに最悪なことに、商工会議所や公的機関で、私に詐欺みたいなセミナーを主催させようとしているです!


いいぞ!いいぞ!

不幸な展開でいいでしゅね!



。。。


このまま、この会社にいれば中小企業診断士でいられないかもしれない。。

「せっかく苦労して取ったのに、利用されてたまるか!」

と心底思いましたね。。


ということで、1ヶ月で辞めちゃいました!


なんだ、辞めたのかよ。。
ちっ。

もうちょっと粘って面白いネタが欲しかったでしゅね。



。。。


中小企業のメーカー営業から財務コンサルになる!



怪しいコンサル会社で危うく詐欺診断士になることを回避できた理由は、 転職サイトに登録したまま、ずっと他のコンサル会社の求人を見ていたおかげで、 すぐに行動したからなんですね。


とあるコンサル会社が求人していることを知った私は、すぐに転職エージェントに私の今の事情を説明し、そのコンサル会社へ紹介してもらいました。

結果は、何とか合格!

あっさりと合格したら面白くねーじゃん。

不幸ネタの追加が必要でしゅね。




普通はそう思いますよね。。


実はその合格したコンサル会社は、社長が中小企業診断士であることから、同じ診断士として可能性があると私は感じてましたし、従業員に診断士が多いことも有利になると思ってました!


そして、タイミングも良かったからなんですね。

そのコンサル会社は財務に強く、普通であれば私の財務能力では難しいのですが、今は業務拡大をしているらしく、財務以外にも力を入れていきたいという絶好のタイミングだったことも要因です!


なので、すんなり入社することができたんですよ!


正直、私はかなり運が良いと思いました。

なぜなら、中小企業診断士になってコンサルをしたいのに、コンサルをする機会もなければ能力がないと嘆いている企業内診断士が多い中で、

  • 40歳のおっさん
  • コンサル未経験
  • 能力も高くない



そんな人間である私が、本物のコンサル会社に入社でき、しかも私は詐欺診断士からも脱出できたし、もう言うことなしです!


このときは心底そう思ったのでした。。


コンサルタントは最高!



繰り返しますが、40歳のおっさんが未経験でコンサル会社に入れるなんて、ほとんどあり得ないんです!

なんせ、私自身がそうでしたが、100社以上も応募して詐欺風なコンサル会社の1社しか通りませんでしたから。。


コンサル会社は基本、若手か経験豊富な人しか転職できません!

激務な割に最初は給料が高くないので、若手しか難しいですし、40歳以上であればそれなりの給料を出すため、経験豊富で即戦力しか取らないんですね。。

なので、私は運が良いと思ってましたから、かなり気合を入れて新しいコンサル会社に入社しました!


私が気合を入れていた理由は、転職できた他に新しいコンサル会社は “財務に強い会社” だったからです。

なぜなら私は数字に強くなく、むしろ弱い方だったんですね。


でも、なぜ数字に弱い私は財務が強いコンサル会社に転職したと言いますと、私が数字に弱いというコンプレックスを持っていたことに加え、「コンサルタントは数字に強くあるべき」と勝手に考えていたことが理由であります!


やはり、数字でモノを語ることに憧れを抱いてましたし、経営計画も数字ありきだと思うんです。

なので、マーケティングや組織人事、営業、IT等、色々ある中で、あえて財務(数字)に強い会社に転職したんですよ!

そんなの知るかよ。。
どうでもいいわ。

早く、面白不幸ネタが欲しいでしゅね!




いやー、やはり最初は訳も分からず、めちゃ大変でした!


でも、私がしたかったコンサルに加え、数字に関連した業務をさせてもらうのに凄く充実感を感じていたのです!


もちろん最初は見習いやサブ扱いですけれども、自分が前からやりたかったことである、決算書を見ながら経営計画を作成することや補助金支援、公的業務である専門家派遣も一人でさせてもらい、顧問としての面談も行う。

まさに私は今、コンサルタントではないですか!!


しかも、公的業務ではなく民間業務を行ってるんですよ。(単価が低い専門家派遣は腕試しみたいな感じで、いつもは引き受けない仕事です)


こんな感じで、中小企業診断士を取得して初めて、資格を活かし、コンサルティングができる喜びの中、私は凄く燃えていたんですね!


サブコンサルタントであった半年まではですが。。


コンサル転職は厳しい!



私が入社してから3ヶ月ほど経過したころ、初めて経営改善計画書というものを一人で担当させてもらったんですね。


経営改善計画書とは、これから会社を興すとか新事業を行う場合の事業計画とは違います。

債務超過である会社に多いのですが、既に融資を受けた借入金の返済が、業績悪化によって返済が難しくなった際に、月々の返済額を減らしたり、返済スケジュールの変更、時には新たな融資をお願いするために金融機関に提出する計画のことです。


経験がある人であれば分かるのですが、知らない人の方が多いと思いますので、例として「日本政策金融公庫」のものを少しUPしておきます。 ↓



日本政策金融公庫の経営改善計画書は合計20ページほどで少し内容が薄いのですが、私のコンサル会社では、さらに内容が細かく30~50ページほどになるんです。

ただ、普通の中小企業診断士では我々ほどの緻密な計画書を作成できる人はいません!



まあ、とにかく、月々の返済を何とかするために金融機関に提出する計画をペーペーである私が作成したわけです。

通常はペーペーコンサルタントに一人でさせないのですが(失敗したら金融機関からの信用がなくなるため)、上の者が忙しかったことに加え、簡単なほうの案件だったので、ようは私は放ったらかしにされていたわけですね。

簡単って言っても、おめぇみたいなバカで大丈夫かよ。。

こっちゃんも負けないぐらいバカでしゅけどね。

なんだと、このやろ。




まあ、力量が足らない私にとっては簡単な案件でも非常に難しかったですね。。


詳細は避けますが、担当した会社は債務超過で実態バランスシート(決算書のBSから資産にならないものを引き、負債である役員借入金等を資本に組み込む等)がさらに悪化、赤字で減価償却費もほとんどないため、簡易CS(キャッシュフロー)もマイナス。

計画では、1年目は借入金の支払いを止め、2年目からは残高プロラタ(単純な借入残高に応じて返済額を按分する方法)にて返済しつつ、具体的な売上増加方法とアクションプランを盛り込んだのです。

なんのこっちゃウーロン茶。




これが、うまくいっちゃったわけですよ。

簡単な案件であることを前提ですが、上司からも特に注意されることも怒られることもなく(計画のチェックは当然あります)、好き勝手に動いた割には、金融機関への1人での交渉(社長も一緒)もうまくいきましたし。


このように、初めての1人経営改善計画書が、たまたまうまくいってしまったおかげで、 社内での評価がかなり上がってしまったんですね。


結果、その3ヶ月後に私はメインコンサルタントになってしまいました!

バカなくせに大丈夫かよ?

バカなこっちゃんが心配してもしょうがないでしゅよ。




ここからが「本当のコンサルタントの仕事の始まり」であり、「苦悩の始まり」でもあったのです。。


コンサル転職で成長!?



元々、私が入社した時はアパレル時代よりも給料が低かったのですが、コンサル会社に入ってから半年後、メインコンサルタントになったことに加え、評価があまりにも高かったせいもあって、給料は大幅に増えました!


なぜ、メインコンサルタントになれたかと言いますと、評価が高すぎたせいもあるのですが、同僚のコンサルタントが辞めてしまったことも理由です。

なので、私がやるしかなかったんですね。。

なんだ、玉突き人事かよ。。
優秀だと勘違いしてんじゃねーぞ?

それ、こっちゃんでしゅね。




何はともあれ、私がやるしかなかったので、頑張ろうと決心したんです!


でも、急にすごい難しい案件を任されることになった結果、ボスの詰めが厳しくなったんですね。

また、金融機関から舐められたりして(銀行マンからあんまり分かってないヤツだと思われると、思いっきり見下してきます。全員ではないですが。)、最初はほんとに胃がキリキリしてました。

失敗することも多く、挫折することが多かったですね、ほんとこの時は。。


でも、必死で仕事に取り組むことで業務にも慣れていくと共に、金融機関からも信頼を得ることができ、対応がガラッとかわりましたね。(銀行マンからこいつ、できるヤツだなと思われると、めちゃくちゃ頼ってきます。(笑))


数値のことを詳しく分かって、こちらから借入金の打ち返しや新規融資案を金融機関に提案することで主導権を握ることができますし、金融機関の事情を知ることで計画もスムーズにいきます!


また、保証協会とのやり取りは普通、金融機関が面倒くさがる仕事なので、我々が行うと金融機関から本当に感謝されますし、その後は凄く頼られるんです。


この、金融機関・保証協会事情を知らないことや、金融調整、数値に弱い中小企業診断士が多いため、私のコンサル会社は金融機関から頼られる存在だったんですね!


そして、経営改善計画書はもちろんですが、事業計画(資金調達案件)も結局は「金融機関との調整」が一番重要なんです。


金融機関に相談することなしに計画策定を勝手に進めることや、金融機関事情(稟議の方法、担当者の立場等)を無視した計画を作成すれば一発でアウトです!


もちろん、こちら(担当している会社)が主導権を握ることは当然なのですが、金融機関担当者の顔を立てることも必要となります。

お金を貸してもらっている、または借りようとしているから当然ですよね。。


私のコンサル会社は金融機関との調整が得意な上に、難しい案件も引き受けて解決させるため、金融機関とのパイプが太く紹介案件が絶えませんでした。


ただ、この紹介案件が多いことが、私が崩壊する始まりだったのです。。


コンサル転職崩壊!



コンサル案件に少し慣れたときに、一気に仕事が増加しました。

その時の私の1日スケジュールが下記です。

【1日のスケジュール】

9:00  業務スタート スケジュールの確認
      経営改善計画書の作成、銀行との電話でのやり取り
      他の会社の経営診断資料作成のため、従業員に電話で確認する

11:00 昼から顧問先訪問のため、資料作成(BS,PL,CF、売上分析表)

13:00 顧問先訪問

15:00 新しい訪問先や様々な会社案件で必要な書類を揃えるための電話
      様々な経営改善計画書作成のため、税理士や社長、銀行に電話
      経営診断報告書作成

18:00 同僚とペアで支援している、重い案件の打ち合わせ

19:00 この時間から集中して経営改善計画書を作成しまくる

23:30 終電に間に合わなくなるため、慌てて会社を出る


 

【案件数(常時の平均)】

  • 経営改善計画書:8件
  • モニタリング報告書作成:4件
  • 経営相談:随時
  • 提案書作成:経営相談先に随時提案
  • 資金調達案件:1件
  • 顧問先:4件
  • 経営診断先:1件
  • 執筆(会社メルマガ等)
  • たまに補助金申請書作成も

ゲロ吐きそうな仕事量だな。。




特に経営改善計画書作成がめちゃ多く、案件が重いのもまざってますし、複数あるので金融機関とのやり取りが多い!

もちろん、経営改善計画書の全てが急ぎではないのですが、何件か急ぎの計画書を仕上げた瞬間に、少し猶予があった案件が急ぎ案件になっています。


つまり、常に緊急案件を抱えていることになるのですが、日中は緊急案件ではない他の案件の資料手配や修正、電話でのやり取り、打ち合わせ等が多すぎて、緊急の計画書作成は通常時間中に集中して作成できません!

なので、定時が過ぎてやっと集中してやる感じですね。。


プラス、クライアントは経営が厳しい会社が多く、失敗すると倒産する可能性のあるものが多かったため、計画を雑に早く仕上げるわけにはいきませんし、プレッシャーがきつい状態が継続されます!


結果、ずっと追われまくってるストレスフルな状態であり、ほぼ毎日終電帰りでした。


おそらく、優秀なコンサルタントであれば、うまいことさばけるんでしょうが、能力がそこまで高くない私では正直無理でしたね。。

まあ、どこのコンサル会社も似たようなもんでしょうし、私だけが特別忙しいわけでもないと思います。


ただ、コンサル会社は確かに大変ですが、多くのノウハウが学べるため成長が早いですし、実践経験も多く積めるため、コンサル転職はもちろん独立してすぐに稼ぎたい方にも本当におススメします!


矛盾しているかもしれませんが。。



でも、当時の私は他のことを考える余裕もなく、限界というか精神が崩壊してました。。


コンサルから逃げることにした。。



私の精神が完全に崩壊したきっかけは、とある顧問先の「経営診断」でした。


元々、顧問先として毎月訪問しており、私の中では大きい方の会社(製造業で従業員200人以上)だったのですが、次の経営者候補と幹部候補生を育てたいということで、「一大プロジェクト」が始まったのです。


まずは、こちらで「経営診断」を行い、課題と問題点、改善策の提案を行い、次に顧問先の「プロジェクトメンバー」を選んだ後、メンバーと一緒に改善策の実行と事業計画を作成していきます。


このプロジェクトによって、

  • 経営者候補と幹部候補生を選定し自覚してもらう
  • メンバーに会社全体のことを把握してもらう
  • 当事者意識を持って会社の運営にも携わってもらう



以上が目的です。

また、事業計画を一緒に作成することで数値にも強くなり、部門のリーダーとなってアクションプランを実行してもらうことが可能となります!


でも、このプロジェクトが本当に大変だったんですよね。。


経営診断がスタート!



中小企業診断士の試験合格後に実務補習で行うのが「経営診断」です。

簡単に言えば、会社の経営やマーケティング、財務、人事組織、IT等の問題点を洗い出し、改善策を提示するものですが、4、5人でパートごとに行います。


ただ、コンサル会社での経営診断は、実務補習のような簡単な報告書では許されません!

なぜなら、いただく資料は膨大ですし、依頼企業には多額の費用が発生するため、当然依頼するほうも真剣だからです。


補足ですが、中小企業診断士の実務補習が簡単で一般論的な報告書になってしまうのは、診断してもらう会社に費用は発生しませんし、いただく資料も決算書だけなんで、簡易になるのはしょうがないんですね。


そして、顧問先の経営診断ですが、私一人ですることになったんです!

厳密に言えば、私のサブとしてもう一人いたのですが、すぐ辞めてしまったんで、開始早々、一人になっちゃいました。。


これがもう大変のなんの!


いただいた資料が膨大で、調べることとデータ作成が多いし、地方の工場まで行って従業員の数10人からヒアリングするのに加え、既存の仕事である経営改善計画書や顧問、その他の仕事も溜まってる状態です。

また、この時期に補助金作成支援も加わり、もう何がなんだか分からない状態で仕事をしていました。

そして経営診断の内容は、

  • 経営分析
  • 得意先別売上分析と競合との比較
  • 各部門の費用分析
  • BS、PL、CF
  • 従業員の年齢層・給料・男女比率を競合企業と比較
  • 外部環境分析
  • 各部門、各工場でのヒアリング内容を加味したSWOT分析
  • 営業、仕入、生産、IT、経理、人事、工場別の現状、課題
  • 各部門と各工場のアクションプラン 等



上記をてんこ盛りにして、150ページ。


何とか3カ月で仕上げましたが、ここからが本当の地獄の始まりだったのです。。


地獄の事業計画策定!



経営診断が終わったものの、息つく暇もなく、すぐさま事業計画策定がスタートしました!


事業計画策定は経営診断の中のアクションプランの1つで、一番重要なタスクであり、最も困難なものであったのです。

なんせ、従業員は事業計画どころか、数値面も弱く、BSとPLを理解することから始めなければならないですから。。


なので、私は勉強会を開催しましたが、PLの売上総利益(粗利)は何とか分かるけれど、営業利益はいまいち分からないし、ましてや減価償却費の概念はちんぷんかんぷん!

当然ですよね。

今まで、数値面の勉強なんかしたことがないのですから。。


この状況で、計画は仕上がるのか!?

めちゃくちゃ不安でした。


結果的に、BSを理解することは不可能だと悟り、事業計画は私が作成することになったのです。

幹部社員にはアクションプランの立案と実効策を考えてもらうことになりましたが、もちろん一緒に考えないといけませんし、その他にもやることはいっぱいありました。


200人以上いる会社なので、分析するデータは多く、ITシステムもめちゃくちゃで改善しなければならないし、営業方法の変更や組織変更も必要。。


一番の問題は、部門別会計でした。


私はこれまでに部門別会計を計画に取り入れた経験はあるのですが、この会社ほど社内の会計システムが複雑でめちゃくちゃなのは初めてだったんです。

そして、税理士さんは理解しているのですが、社内での勘定科目の振り分け方が適当で私には理解不能で分からない!!


であれば、税理士さんに手伝ってもらうのが早いし分かりやすいのですが、肝心の税理士さんは確定申告業務でバタバタのため手伝ってくれなかったんですよ。。

そのせいで大幅に時間がかかりました!


部門別会計は膨大な量の費用項目を各部門と各工場に案分する作業が必要なのですが、肝心の分析資料が適当であてにならない上、間違っている始末。。


「マジで無理!」


この時にもそう思ったのですが、さらに問題がありました。



例えば、減価償却費も案分するのですが、200以上の設備の償却費をどのように振り分けるか、営業の各得意先の売上を何を根拠にどのような割合で各工場の売上に振り分けるのかを考えていかなければなりません。

また、工場の備品や材料は一括仕入れして振り分けているのですが、システムが古いため、工場ごとにソートできない!


「何千アイテムを手打ちで振り分け!?無理、絶対に無理!!」 


などなど。


問題は他にもあり山積みなのですが、正直、あまりの膨大な資料とやったことのないことばかりで悩み、どう解決していいのか分からないことも多かったんです。。

結果、時間だけが過ぎていき、私は途方に暮れていました。


幹部社員らは本当に頑張ってくれていたのですが、作業をどのようにすれば早くできるか、そして幹部社員をどう動かしたらいいのかを私が完全に分かっておらず、結果、曖昧な指示を出して幹部社員を迷わせることもあり、本当に申し訳なかったと感じています。


しかも、この難関な事業計画プロジェクトに加え、同じ顧問先から資金調達計画の策定を依頼されました。

プロジェクトの事業計画を作りながら、もう一方で、同じ会社の資金調達用の内容が違う事業計画を作っている私。。


「なぜ、この時期に同じ会社で2個の事業計画を!? いい加減にしてくれー!!」


と心の中で叫んでいたのです。



そして、この事業計画プロジェクト以外の他社案件で、10件ほどの経営改善計画を同時進行していたのですが、緊急の経営改善計画が遅れだし、緊急ではなかった経営改善計画も緊急に変わりました。


結果、緊急である経営改善計画が何件にも膨らみ、 別の顧問先案件、モニタリング報告書作成、補助金申請書、新規のM&A案件がさらに加わり、しかも事業計画プロジェクトも悪戦苦闘中。。


「もう俺、だめかも。。」


時間がないことが能力不足である私をさらに追い立て、ミスが増え、修正のための仕事がさらに加わっていく。。


こんな状況では当然、経営改善計画もボロボロでした。

ボロボロでも仕上がればまだいいほうで、もう間に合いそうにない計画もちらほら出てきのです。


今まで何度も諦めそうになっても、何とか頑張ってきた私だったのですが、限界の限界を超えてしまいました。。

「本当に、もうだめだ。。」


私はとうとうギブアップをしたんです。


つまり、私は逃げることを選びました。。


コンサル会社を辞める



私はコンサル会社を辞めることにしました。


直属の上司には引き留められましたが、残ることでかえって迷惑をかけてしまうし、私も会社にとっても致命傷になるため、早々に「辞職願」を出したのです。


結果、有能な私のボスや上司が経営改善計画のいくつかを引き継いだことで、何とかクライアントと当社との関係は継続できたので、早く辞職願を出して正解でした。(もちろん迷惑はかけてしまいましたが)


そして顧問先の事業計画プロジェクトは同僚に引き継ぎをしながらも、私も一緒に引き続き作成し、数値計画や部門別会計を何とか完成させました。


最後の報告会に参加できなかったのは、 幹部候補生と共に一緒に頑張ってきた私にとっては残念でしたが、去る者が参加する資格もなければ必要もありません。


でも、本当に幹部候補生は優秀で頑張り屋さんでした!


別に上から目線ではないですけど、今後が楽しみな会社だと私は思っています!



ということで、私のコンサル会社での業務は終了しましたが、結局、私がコンサル会社を辞めた理由は何だったのか?

理由はいくつもありますが、主に下記です。

  • 私の知識、経験、能力不足
  • 複数の難しい案件をこなせるほどの能力がなかった
  • このまま会社にいると、クライアントにも会社にも迷惑をかける
  • 精神的にも肉体的にも疲弊しすぎた
  • コンサル会社のコンサルタントとして今後もやりたいと思わなくなった



つまり、今後「プロのコンサルタントとして」やっていける能力もなければ、やる気も私にはないと感じたからです。


正直、私は “所属していたコンサル会社では” 能力はあまりないと思っていますが、その辺のコンサルタントや中小企業診断士には負けないと言うか、私に事業計画や数値構築のことで勝てる人は多くないと思っていますし、実際にそうだと確信しています。


何が言いたいのかといいますと、 私がコンサルタントとして独立すれば、凄く稼げるかどうかは別にして、”食っていける自信” はあるということです!

別に負け惜しみで言っているのではありません!


でも、もうコンサルタントはこりごり。。

コンサルから逃げた人間ですが、私には未練も後悔も全然ありません。



たぶん私は当初から、コンサルタントに “なりたかった” だけであり、コンサルタントで食っていく気はなかったのだと思います。



コンサルタントに憧れていた、”ただのおじさん” だったのです!


でも、そんな私を受けれいてくれたコンサル会社に今思うことは、「感謝」しかありません!

冗談ではなく、本気です。


私みたいなおっさんで、しかも未経験にもかかわらず、入社させてくれました。


私は、本当に凄いコンサル会社の下で、凄い能力のボスや優秀な上司に一から教えてもらい、鍛えてもらったと思います。

この会社でやってきたことは自慢できますし、苦しい案件で実践経験を積んできたからこそ、中小企業診断士やコンサルのことで “少し” は偉そうに言えるのだと思っています。


なので、凄すぎるボスに比べればまだまだですが、数値には詳しくなったし、コンサルのやり方も分かったつもりです。

よく怒られたし、案件で寿命が縮まる思いもしましたが、こんな貴重な経験をさせてくれたのだから、感謝してもしきれません!


たった2年の在籍でしたが、内容が濃すぎたことに加え、勤務時間が長かったこともあり、5年ぐらい在籍していた感覚です。


それぐらい、コンサル会社の経験は濃いと思いますし、

「独立して稼げるようになるにはコンサル会社で働くこと」

が近道であると私が強く思う理由でもあります!

そして、私はコンサル会社では苦しみましたが、頑張ったことは私の誇りです。


本当にありがとうございました!!


JACリクルートメントで年収アップのハイキャリア案件に転職できる理由


コンサル転職後の新たな挑戦



ということで、コンサルから逃げた私が今何をしているのかと言うと、、


アパレル業界に戻っちゃいました!

なんじゃそりゃ。
ダサすぎじゃねーかよ。。

良い話でしゅ。
泣けてきたでしゅよ。。




確かに出戻りって、ダサいイメージがあるかもしれませんが、私にはそんなプライドなんかありません!


コンサル会社の時に転職エージェントに頼って良い求人を見つけたっていうのも大きかったですね。。

なので、サクッと知らない顔して戻ってきちゃいました!

プライドがないヤツをからかっても面白くねーじゃん。

こっちゃんには不幸ネタが足りないから不完全燃焼でしゅね。




元いたコンサル会社や中小企業診断士仲間からは「もったいない」と言われましたが、アパレル仲間からは、笑いながら、

「おかえりー」

「やっぱり戻ってきた?」

と少しバカにした顔をしながら話してましたよ。(笑)

で、何をしてんだよ。
プータローか?



それもよく聞かれるのですが、私の仕事は、、


ただの営業マン・・

「がちょ~ん」

コンサル会社に居た意味なくね?
面白いけど。。

人生の落伍者ね。
私はこんなおじさん、絶対に嫌。

なんか笑えない話になったでしゅね。




落後者。。


まあ、人によって考えはそれぞれで良いと思いますよ!


実は、ある転職エージェントから大手アパレルの経営企画職を紹介してもらって合格したのですが、悩んだ経緯があるんです。


でも、これじゃあ、コンサル会社での経験は活かせるけど、コンサル会社でやっていた似たような仕事をすることになるので、なんかもう嫌だったんですよね。。

しかも忙しそうですし、私個人でやりたいことができる時間もなさそうだったんで、断っちゃいました!


大手会社の経営企画がどんなものかは少し知りたかったんですが、しょうがないですね。。


それに、私はアパレルの営業が合っているんだと思います!

現に今は新規をバンバン取って売上をかなり上げてますからね!!


やはり、私には効率がどうとか、論理的にとか、会社に偉そうに言うのは向いてないみたいです。(笑)

なので、今はまたがむしゃらに、一営業マンとして頑張ってます!


あ、それとは別に、私は独自に動いているんですよ!

やりたいことがあって、今は営業マンと並行して、自分のビジネスを進行中です!!


今はとりあえず、内緒ですね!

いつかどこかでお話しする機会があると思いますので、その時をお楽しみに!


ゴーイングマイウェイ


こっさんのネガティブ人生の旅は続きます!!


【コンサルに向いていない人】転職は失敗で後悔するからやめとけ!



 

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